肉便器を調教する

「太陽のあたるところに私は出ることができるのかしら」
灯りを落としたラブホの一室で、カオリはベッドの上で薄青いタバコの煙を吐いていた。真っ黒なサングラスに覆われたその下で、彼女がどんな目をして独り言ちているかはわからない。
カオリはいかなる時でもサングラスを外そうとはしなかった。夜でも部屋の中でも、そしてこうして抱いている時も、常にカオリはサングラスをかけていた。
「こう言う生活をしているから、真っ当に生きている人たちが私にはまぶしすぎる」とのことだった。
カオリはお金で体を売って毎日を生きていた。僕と知り合ったのも、いわゆる援交サイトにおいてだ。
「肉便器を調教するように男たちに扱われているそんな生活・・・」
以前は昼の仕事をしていたが、興味本位で副業感覚で援助交際を始めたところ、こちらの世界にハマってしまったようだった。
僕はカオリを肉便器を調教するような扱いをしているつもりはない。とは言え、お金で彼女を抱いているのは事実だ。自動販売機にお金を入れるようにチンポコを挿入されて、感じているふりをして男たちをイカせている。カオリ自身が自分のことを肉便器と卑下している部分があった。
性奴隷
「そうやって自分を蔑んでいたらさ、恥ずかしくて昼の町は歩けなくなったのよね」
こうして、カオリは恥ずかしさに昼の仕事を続けられなくなり、昼はスマホで今日の援助交際相手を探して、日が暮れた頃に肉便器となって男たちに抱かれる生活を送っているのだそうだ。
「所詮、私は男たちのザーメンを受け止めるだけの肉便器としての価値しかないの」
カオリに従うならば、僕も彼女を有料の肉便器にしている。それは人間の尊厳としては許されないことなのだろうか。いや、あくまでもセックスはお金を稼ぐ手段だ。セックスそのものが人生の目的ではないだろう。性奴隷じゃないんだから、そこは割り切って考えた方がいいのではないか。
自分で自分を肉便器だなんて言うものじゃない。僕はカオリのサングラスを外すと、その円らな瞳に映るように恋人のような優しいキスをした。これが、僕がカオリを肉便器扱いしていない精一杯の表現だった。
するとカオリはそれが気に入らないように怒り出した。
「これだけ言ったら察してよ!ほらほら、肉便器!肉便器!もっと私を罵ってよ!」
・・・単なるマゾ女だったらしい。
出会いアプリでタダマン
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