プチ円

ズーサンは僕のプチ円相手で中国人の留学生である。正直な話、中国人と日本人は外見上では見分けはつかない。原宿あたりで購入したと思われるストリートファッションにスポーティーなキャップをかぶっていれば、外見的にはよくそこらを歩いている日本人ギャルと変わりはない。もちろん、喋るとそのイントネーションから日本人ではないことがわかって実際にズーサンもかなり怪しい日本語なのだが、意思疎通さえできれば特に中国人でも問題ないと思っている。出会い系サイトのプチ円希望でズーサンが一番積極的だったからという理由が出会いのきっかけのなのだが、ズーサンとプチ円を続けている理由は他にもあった。
「留学生、お金必要ネ。プチ円だったら、私も楽しいし日本のこといっぱい知れるし、最高ネ!」
話を聞くと、お金は相当厳しいらしい。留学生の中には、風俗に身をやつしたり、或いは路上生活さえ強いられる人間もいるそうだ。僕も、日本人と中国人留学生にそう変わりがないのであれば、個人のぜいたくに使われる日本人ギャルにお金を落とすよりは、ズーサンのような苦学生にデートと引き換えに文字通り援助してあげる方が自分の中で後ろめたさがない。・・・とそれまでは思っていた。
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ただし、ある時、会社の同僚から真実を教えられた。実は留学生には国から奨学金が出る。その額は下手をすると一般労働者より高いくらいであり、上手くやりくりすれば貯金を作って国に帰ることもできるのそうなのだ。だから、日本への留学希望者は後を絶たないらしい。
その話を聞いて僕の中でズーサンに対して疑念が生まれた。そこで再びプチ円で会ったズーサンにさりげなく奨学金について聞いてみた。するとズーサンは少し慌てた感じでこう言った。
「それ一部の人だけだよ。奨学金は雀の涙ネ!留学生、お金必要ネ!」
雀の涙、なんて日本語をズーサンはどこで覚えたのだろう。そんな目でズーサンを見ると、何だか「中国語訛りが上手い日本人」に見えてきた。
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