地方の小さな劇団で劇団員をやっていまして、まあ、僕も含めて全く食えないですね。皆、アルバイトをしながら演劇に情熱を傾けています。
いつかは舞台や映画に起用されて、芝居のみで食っていけたらそれに越したことはないと思うのですが、それは夢のまた夢だと言うことは皆わかっていますね。それよりも所属している劇団の空気がいいのでね、僕は個人個人で有名になるよりも、何とか劇団が採算ベースを取れて皆でビッグになれたらいいな、などと考えています。
その為にはスポンサーが必要なんですよ。資金援助してくれるような存在がね。チケット代だけでは会場を借りることさえままならないですからね。
そんなわけで、愛人をやっています。まあ、いわゆる枕営業ですよ。劇団のSNSが何だか愛人掲示板みたいになっていて、好事家の方々からお声がかかったりするんです。もちろん、一般の方々と金銭の絡む関係を持つことは禁止されていますが、皆、劇団収入だけでは食っていけないですからね。いわゆる闇営業している劇団員は結構いますね。
お金に困ったら
ただ、そんな人たちはあくまでも自分のために闇営業しているのですが、僕は正規に営業しているんですよ。僕じゃなくて劇団に援助してくれる方を愛人掲示板の中から探して抱かれています。
いや、僕はノンケですし、息の臭いおっさんに抱かれるのは嫌ですよ。でも、僕はおっさんに抱かれているんじゃないです。おっさんの持っているお金に抱かれているんです。そして、それもお芝居の一環だと思えば、特に辛くはないんです。劇団の口座にお金さえ振り込んでくれたらね。
そこまでやって演劇と言うより劇団と言うものに自分を犠牲にしている現状って何だろうな、と思うこともあるのですが、おそらく僕にとっての愛人的存在が劇団なんだと思います。文字通り、大好きな愛人のために一肌脱いでいると言う感じですね。
ただ、一つ悩みがあって、某在京テレビ局のプロデューサーから愛人掲示板で誘われているんですよ。これを受けたら、それこそ枕営業でテレビドラマデビューも夢じゃないんでしょうけどね。劇団を本妻、テレビを愛人にでもしようかしら？
無償でお金が欲しい
無償でお金が欲しい
思い出す君との時